開業プレス
2010-03-03
天津提愛斯海泰信息系統有限公司TIS株式会社 ITホールディングスグループTIS株式会社(本社:日本国東京都港区、代表取締役社長:藤宮 宏章、以下TIS)の関連会社である天津提愛斯海泰信息統有限公司(本社:中華人民共和国天津市、総経理:丸井崇、以下 天津TIS海泰)は、中国天津市で「天津濱海高新インターネットデータセンター」(以下、濱海高新IDC:ビンハイハイテクIDC)を2010年4月より全面開業することを発表します。 濱海高新IDCは、TISが日本で培ってきたデータセンターの構築・運営ノウハウを活かし、日本と同等の高セキュリティ・高品質なサービス提供が可能なデータセンターです。データセンターの建物から設備、セキュリティシステムに至るまでの全てにTISの空調効率化、電源効率化、運用品質効率化などの設計思想を反映させ、セキュアファシリティにおけるグローバルスタンダードではTier3※1を上回る設備として設計されています。また、日々の運用手順書からデータセンターの要員教育までTISのノウハウを反映した運用体制で構築されています。 急激な経済成長を続ける中国国内におけるデータセンター需要は急激な伸びを見せており、Tier3、Tier4に準拠したデータセンターが次々と建設されています。一方で、業務上ハイレベルな設備とサービスが必要な中国の金融機関や日本を含む外資系企業にとっては、高セキュリティ、高品質なサービス提供という面ではまだ不十分な点があり、これらの企業ではアウトソーシングサービス活用が進んでいないのが現状です。こうした背景の中、天津TIS海泰はTISの日本における実績やノウハウを活かした高セキュリティ、高品質なサービスを中国国内で展開することで、これらの企業の潜在ニーズに対応できると考えています。 また、インターネット分野においては、天津地域では初めてとなるBGP※2接続を実現しており、従来のキャリア依存のインターネット環境でなく、障害発生時のその他キャリア利用、最短経路の利用等の最適なインターネット環境が提供可能となります。アジア最大の独立系通信サービス・プロバイダであるパックネットと提携したことで、中国国内キャリアのみならずグローバルでのマルチキャリアネットワーク対応を実現しました。これにより、国際回線接続を含め、多種多様なサービスを高品質で提供できる体制を構築し、グローバル企業の拠点としての活用も可能となっています。 天津TIS海泰では今後、TISの金融・カードサービス分野でのビジネス経験を活かし、金融機関を中心にBPOなどのサービス拡充を進め、天津から中国全土そして東アジア全体のアウトソーシング中核拠点となるべく濱海高新IDCのサービス拡充を進めていきます。 【濱海高新IDCサービスメニュー】ベーシックサービス :サービスデスク及び電源ON/OFF、ランプ確認等簡易的な運用サービスセキュアファシリティサービス :ラック単位によるハウジング、スペース、ゲージ等によるセキュアな環境及び電源の提供サービスネットワークサービス :BGP利用によるインターネット接続サービス、中国大手通信事業者による 専用線接続サービス、パックネットのIP-VPNサービス等モニタリングサービス :運用管理ツールを用いた死活、リソース、サービス監視アドバンスドサービス :その他、顧客の要望による個別運用サービス <天津濱海高新インターネットデータセンター概要>場所 :天津濱海高新技術産業開発区ビル :2010年竣工・データセンター専用ビル、耐震強度8級、地上5階建広さ :3,000㎡(延床面積:8,848㎡、マシンルーム面積:約3,000㎡)構造 :床加重1,000kg/㎡、フリーアクセス高800mm、設備メンテナンスエリア完全分離設備 :発電機/UPS冗長構成、生体認証や共連れ防止機能、温・冷気分離方式等の高効率空調システム、空調制御のサーバー冷却システムなど ※濱海高新IDCは、TISの中国における初のデータセンターとして2010年2月より稼働し営業活動と一部の先行のお客様の受け入れを開始しており、4月に全面開業する予定です。 <濱海高新IDC外観および内観> 天津TIS海泰は、積極的な現地パートナーとの販売提携や、TISをはじめとしたITホールディングスグループ各社のコネクションを活かし日本企業の誘致を進めることなどで、全面開業後の1年目で200ラック、5年間で合計1,200ラックの販売を目指します。また、ITホールディングスグループで同じ天津に拠点を持つソラン株式会社の関連会社である、天津市雷智信息技術有限公司( 以下天津雷智)と運用要員の中核会社としての業務提携を行い、ソラン横浜データセンターにて日本の管理・品質レベルの要員育成を実施した運用要員の派遣受入を実施しています。同時に、ソラン株式会社との営業協業も進めており、天津TIS海泰では、今後もグループ内の中国国内拠点との技術・営業の両面でも連携を進めていく考えです。 TISでは2009年よりの中期経営計画において、売上高に占める海外比率の拡大を一つの目標としています。濱海高新IDCはその海外事業展開におけるアウトソーシング事業の中核拠点と位置づけられており、今後は同拠点での経験を踏まえ更なる海外事業の拡大を目指していきます。※1:TierTierレベル(データセンタースペックのグレード基準)1(低)~4(高)。米国民間団体「the Uptime Institute」が定めた民間基準。 ※2:BGP(Border Gateway Protocol)BGPはインターネットのようにTCP/IPを用いて複数のネットワークを接続した環境において、各ネットワーク間で接続機器が経路情報を交換するためのプロトコルの一つ。マルチキャリア環境において、キャリアの切り替えを自動的に行うことができる。 <パックネットについて> パックネットは、アジア・ネットコムとパシフィック・インターネットが合併し誕生したアジア最大の独立系通信サービス・プロバイダ。アジア最大のEAC-C2C海底ケーブルシステム(全長約36,800km、総伝送容量10.24Tbps)を自社保有し、都市間接続、データ通信サービス、インターネットサービスおよびIPベースの通信ソリューションを企業と通信キャリア向けに提供しています。本社は香港とシンガポールで、アジアおよび北米の主要マーケットに拠点を構えています。パックネットの詳細については、ウェブサイトwww.pacnet.com をご覧ください。 <天津市雷智信息技術有限公司について>天津市雷智信息技術有限公司は、天津市に2001年10月に設立されオフショア開発や中国に進出している日系企業向けのITソリューションを提供しています。 【天津提愛斯海泰信息系統有限公司】中華人民共和国天津市に2008年2月設立。中国市場向けにITアウトソーシング事業を展開する目的で設立され、主な事業内容は、情報システム・ネットワークシステム及びそれに関する運営・保守・管理サービスの提供。株主はTIS株式会社および天津海泰控股集団有限公司。詳細は以下、Webサイトをご参照ください。 www.tis-hitech.com(日本語、中国語対応) 【TIS株式会社】TIS株式会社は企業情報システム事業を展開しています。2008年4月の経営統合により専門分野に特化した60社以上の企業グループ「ITホールディングスグループ」の一員となりました。業界第2位グループに位置するITホールディングスグループの中核企業として、経営戦略を実現するためのシステムコンサルティングからシステムの企画・立案・構築、運用・保守までの一連の流れを支援・サポートしています。詳細は以下、Webサイトをご参照ください。 http://www.tis.co.jp