ニュース  
· ニュース-2012 · More +
藍訊通信ChinaCache
2012-03-27
  ITホールディングスグループのTIS株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑野 徹、以下TIS)の中国現地法人である天津提愛斯海泰信息系統有限公司(本社:中華人民共和国天津市、総経理:丸井崇、以下 天津TIS海泰)は、中国最大のCDN※1(Contents Delivery Network)事業者である蓝汛国际控股有限公司(ChinaCache International Holdings Ltd./本社:中華人民共和国北京市、総裁:王松、以下 ChinaCache/チャイナ・キャッシュ)と中国国内における事業提携に関して基本合意したことを発表します。
 
両社では、天津TIS海泰のデータセンター(DC)に、中国国内で大規模な通信網を保有しているChinaCacheのネットワークを組み合わせた、IDCサービスを共同で4月より提供開始します。
また、将来的には天津TIS海泰の「クラウドサービス」、ChinaCacheの「CDNサービス」についても共同営業、技術提携を実施するなど提携範囲を拡大していき、中国に進出している日系企業、中国国内の金融・通信・製造といった企業を中心にITプラットフォームサービスを提供していく予定です。
 
※1:ファイルサイズの大きいデジタルコンテンツをネットワーク経由で配信するために最適化されたネットワーク。その事業者は、デジタルコンテンツの大量配信に対応したネットワークや、ファイルの配布ポイント管理から課金・認証システムなど、デジタルコンテンツの配布や販売に必要なサービスを提供する
 
<事業提携の背景と詳細>
急速にインターネットが普及している中国では、2011年12月時点でインターネット普及率は38.3%に達し、利用者は5.13億人に迫るなど※2本格的な普及期に突入しています。 そうした環境の中、中国のインターネット市場でインターネットサービスを展開する上では、今まで以上にそのサービス展開のためのITプラットフォームが重要になってきます。
ITプラットフォーム事業者である天津TIS海泰とChinaCacheは、DC事業とCDN事業というそれぞれで強みを持つ分野を補完し合い、ビジネスを拡大させることを目的に事業提携を進めて行くことで今回基本合意しました。
 
※2:CNNIC調査資料、《第29次中国インターネット発展状況統計報告書》
 
事業提携の第1段階としては、双方の強みであるDC分野とネットワーク分野について協業し、高セキュリティかつ高品質な天津TIS海泰のDCに、中国全土にコンテンツをデリバリー可能なChinaCacheのネットワークを組みこんだIDCサービスを構築し、双方の顧客に対して共同で販売していきます。このサービスを利用することで、中国国内でインターネットビジネスを展開する企業は、TISが持つ約40年の経験とノウハウを活用した日本品質のデータセンターから中国最大のCDNネットワークを保有するChinaCacheのインターネットバックボーンに接続する、”『ジャパンクオリティ』かつ『チャイナスタンダード』な”ITプラットフォームによる自社サービスの展開が可能になります。
 
また、今後は天津TIS海泰のクラウドサービス「翔雲(シャンユン)」の代理店契約や、Chinacacheが展開するサービスへの「翔雲」の利用といった「クラウドサービス事業分野」や、ChinaCacheのCDNサービスをTIS海泰が代理店として提供していくなどの「CDNサービス事業分野」など、業務提携の分野を広げていく予定です。
<今後の展開>
天津TIS海泰では、2010年にはアジアの大手通信サービス・プロバイダ「パックネット」とネットワーク分野で、また2011年にはクラウド分野で中国の大手ハードメーカー「曙光信息産業有限公司」と業務提携をしてきました。今回の基本合意により、中国国内でDC事業を展開する上でのネットワーク環境の更なる強化を行い、将来的には新たにCDN分野にもサービス領域を広げていくことで、インターネットサービス事業者に対してのサービス力強化を進めていきます。
ChinaCacheは、CDN事業としては中国で約53%のシェア※2を保有しており、 今後の更なる事業拡大としてIDC分野の強化を進めています。今回の基本合意で、天津地域でのIDCサービスを展開するとともに、今後は中国に進出する日本の企業への各種サービス提供を推進していく予定です。
 
今後、天津TIS海泰とChinacacheでは、双方の顧客へCDNとIDCサービスの統合ソリューションの提供、両社の技術・サービスを組み合わせたプラットフォームサービスの充実などをはかり、急成長する中国のインターネット市場を支えるプラットフォーム事業者として共同事業を展開していきます。
 
※3:iResearch 2009 China CDN Report
 
以上 
 
【天津提愛斯海泰信息系統有限公司】
2008年にTISと天津市の投資会社である天津海泰控股集団有限公司の合弁会社として天津市に設立された、中国市場でITアウトソーシング事業を展開する事業会社です。主な事業内容は、情報システム・ネットワークシステム及びそれに関する運営・保守・管理サービスの提供です。“『ジャパンクオリティ』を『チャイナスタンダード』で提供する”というコンセプトのもと、日本企業としてはいち早く自社構築のデータセンター『濱海高新IDC』を天津市に2010年に開設しました。『濱海高新IDC』は、セキュアファシリティのグローバルスタンダードでは“Tier3”を上回るレベルで設計され、日々の運用手順書からデータセンターの要員教育までTISのノウハウを反映しています。中国の金融機関、欧米系の製造業、日系の製造業のお客様など、幅広い国籍・業種の企業にサービスを提供し、2011年5月からはTISのクラウド事業ノウハウを活用したPaaS/IaaS型クラウドサービス「翔雲(シャンユン)」も展開しています。
    www.tis-hitech.com(日本語、中国語対応)
 
【蓝汛国际控股有限公司(ChinaCache International Holdings Ltd.)】
(NASDAQ上場)は、中国におけるCDNサービスのリーディングプロバイダです。CDNサービス提供者として、中国全土で全てのネットワークキャリアに対応する、コンテンツとリッチメディアを配信するためのソリューションを提供しています。十数年の豊富な経験を持ち、企業から政府関係部門まで幅広いユーザーにCDNサービスを提供しています。
    www.chinacache.com  (中国語、英語対応) 
 
【TIS株式会社】
2011年4月、ITホールディングスグループのTIS(株)、ソラン(株)、(株)ユーフィットが合併し「新生TIS」が発足しました。多彩なソリューションと国内トップクラスの総面積約10万㎡のデータセンターをフル活用し、SI受託開発からアウトソーシングサービス、クラウドサービスまで全方位型のITサービスをワンストップで提供しています。
詳細は以下をご覧下さい。 http://www.tis.co.jp/ 
 
【ITホールディングスグループについて】
ITホールディングスグループは、様々なお客様をITで支援するITエキスパート集団です。進化し続ける企業グループとして、グループ各社の個性を活かし総合力で応えます。
 
<報道関係お問い合わせ先>  
TIS株式会社 
企画本部 営業推進部 担当:浄土寺/畠山
TEL:03-5337-4232  e-mail:info@tis.co.jp
 
<本件に関するお問い合わせ先>  
天津提愛斯海泰信息系統有限公司 
市場営業部 担当:小林
TEL:022-5811-3700  FAX:022-5811-3709     e-mail: info@tis-hitech.com
 
北京藍訊通信技術有限責任公司
市場部 担当:李晓
TEL:010-6437-3399-317  FAX:010-6437-4251      e-mail: xiao.li@chinacache.com